今回は鷲宮だいじんさんの「合コンに行ったらとんでもないことが起こりました」を読んで記事を書いていきます。
合コンに行ったらとんでもないことが起こりました 著:鷲宮だいじん ネタバレ無しで紹介 【背筋が凍る怖さ】
この本は2011年に初版が発行されています。その為、メアドだったり携帯電話(パカパカするやつ)が出てきます。スマホが出てこず「メールが届いた」とか「大きな音を立てて携帯を閉じた」という表現が出てきます。

あらすじ
・桜田・・・主人公。22年間童貞
・佐藤・・・桜田の先輩。桜田の面倒を見ている
・柏木・・・桜田の同期。よく言えばクールビューティー
・汐野希・・・桜田が出席した合コンに現れたタイプど真ん中の美女
主人公の桜田は22年間童貞だった。女性に興味ないわけではなくある。いや、めちゃくちゃあるのだ。そんな桜田に藤重(友人)から「合コン」のお誘いが来た。
もちのろんで出席する旨を伝えた桜田。しかし、女性で参加予定だった人が来れなくなるとのことで、桜田が一人女性を呼ぶことになった。
桜田は同期の柏木に声を掛ける事とする。
しかし、この柏木という同期はとっつきにくい感じがあり誘うのに勇気が言った。
勇気をもって誘うと「OK」が出た。
ほっと一安心の桜田だったが、当日になり柏木から「…やっぱり行かない」と言われた。
しかし、藤重が一人来られそうな先輩(汐野希)がいるから大丈夫となった。
合コン直前になり藤重と汐野希が来られないということになり、結局3対3の合コンになった。
合コンが終わる直前に桜田は運命的な出会いをすることになる。
そこには、桜田のタイプど真ん中の女性がいたのである。
桜田は直感で「汐野さんですか?」と聞くと汐野さんがうなづいた。
二人だけで食事に行って事実上付き合うことになった。
後日、来られなくなった藤重と電話で話すと信じられない言葉が藤重の口から飛び出した。
汐野さんはその日合コンに行っていない
じゃあ、あの汐野さんと名乗った女性は誰なのか・・・
そこから桜田の周りで不気味な言葉次々と起こり始めた。
・合コンで出会った汐野さんは誰なのか
・なぜ自分の行動が汐野さんに筒抜けなのか
犯人を推理しながら読みました。
この小説、登場人物がかなり少ないため推理も何もあったものではないのだが、怪しい人物が数人現れる
誰が犯人なのか推理しながら読むことが出来ます。
僕も「こいつだな」と高をくくって読みました。
結果的にそれは当たっていたのですが、胸を張って「犯人当てたぜ!」とは言い切れない展開が待っていました。
本当の怖さは最後の最後に待っている
この本の終盤まではとにかく「汐野さん」が怖すぎます。
・どうしてそこまで完璧に桜田の行動が分かるのか
・「汐野さん」とは何者なのか
ですが、この本の本当の怖さは「汐野さん」が誰だったのか分かったその後に待っています。
犯人が分かった後も気を抜かずに読みましょう
かなり怖い内容の本なのにポップな言い回し
特に序盤がそうなのですが、この本の言い回しがかなりポップで笑える表現が随所に出てきます。
合コンで「汐野さん」と出会ってその後二人きりで食事に行くまでのシーンだと、この後怖い展開になるんだよね?と不安に思うほどです。
まとめ
今回は鷲宮だいじんさんのデビュー作「合コンに行ったらとんでもないことが起こりました」を読んで感想・あらすじを記事にしました。
作者さんは「わしのみや」さんです。
「さぎのみや」としてWikipediaには掲載されていたことがあったそうでした。
2011年に初版が発行され、2020年に表紙が改訂されて再度出版されたそうです。
その拍子なんですが、どっからどうみても「ホラー感満載」です。
ですが、読み始めるとポップな言い回しが待っているギャップ。
とはいえ、しっかり怖い話になっていました。