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同じクラスに何かの主人公がいる 著:昆布山葵 感想 【この本の主人公は主人公ではない】

今回は昆布山葵さんの「同じクラスに何かの主人公がいる」を読んで記事を書いていきます。

この本の本屋さんで見つけた(見た)時「なんだこのタイトル?」という疑問が最初に浮かびました。

 

そして手に取ってみると表紙が「え?マンガですか??」というような印象。

さらに、作者の所に「昆布山葵」という文字。

 

「あっ!あの本の人だ!!」と思い、一応帯に目を通しました。しかし、すでに購入は決めていました。

 

同じクラスに何かの主人公がいる 著:昆布山葵 感想 【この本の主人公は主人公ではない】

「あの人だ!」と思ったのは珍しい名前(ペンネーム)と「お金持ちになるゲーム」という本を読んだことがあるという事で思い出しました

 

このお金持ちになるゲームという本は昆布山葵さんが専門学校時代に実際に授業で行ったゲームだそうで、それがとても印象に残っていたのでした。

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あらすじ

ここからは「同じクラスに何かの主人公がいる」のあらすじを紹介していきます。

 

世界観はこんな感じ

まず、イメージしてみてください・・・

 

あなたはいつも通り学校に登校しました。

あなたの通っているクラスには「・・・?なんだこの大きな魔力は」と言って授業中であるにもかかわらず教室を飛び出す生徒がいます。

 

普通なら、皆が騒然とするところですがあなた以外のクライメイトは何事も無かったかのように授業を受けています。

 

何と驚くことに、先生も「まるで何も無かった」ように授業を進めているではありませんか。

 

不思議に思いながらもあなたは授業を受けています。

そこに、さっき飛び出していった生徒が血だらけになって帰ってきました。

 

しかし、今回もクラスメイトと先生は何も無かったように授業を進めています。

その事をおかしく感じているのはあなただけです。

 

そこで、あなたは気づきました。

「どうやら、自分がいる世界はフィクションの世界なんだな」

授業を飛び出して行った生徒が「フィクションの世界」の主人公ってことか・・・

…という感じの世界観です。

 

ここからは「同じクラスに何かの主人公がいる」の話に戻します。

 

この本の主人公は「二宮」

しかし、この二宮は主人公なのだが主人公ではない。

二宮のいる世界の主人公は「神宮寺」という生徒

 

神宮寺は「なっ!?このエネルギーは・・」と叫んで教室を飛び出していくのだが、他の生徒や先生は授業を進めて行く。

 

神宮寺は血だらけになって大けがを負って教室に戻ってくるのだが、もちろん他の生徒たちは何も言わないし、翌日には完璧に治って学校に登校してくるのだ。

 

二宮は血だらけになって帰ってくる神宮寺を見て「俺がいる世界は何かバトル物のストーリーなのか。だとしたら、主人公(神宮寺)と絡むと戦いに巻き込まれかねない・・・」と考える。

 

しかし、神宮寺は二宮と友達になろうと積極的に関わりを持とうとしてくる。

二宮は戦いに巻き込まれたくないので避けたいのだが・・・

 

さらに「ヒロイン」ぽい登場人物が「転校生」という【いかにも】な設定で現れたではないか・・・

 

神の視点で神の視点を持っている二宮を見る

この本の中の世界で二宮だけが客観的な視点(神の視点)を持っています。

いわゆる読者の目線とでもいうのでしょうか、全てを分かっている視点が二宮にはあります。

 

神宮寺の言動を見て「よくある話だとこの後○○になるよな・・・」というように

「あるある」からこの後の流れを読んだりします。

 

だから、二宮は本の中で再々「的確なツッコミ」を入れてくれます。

それが単純に笑えます。

 

 

本を読むことにおいて読者はそもそも「神の視点」で物語を読むことが出来ますがこの本の場合・・・

二宮という神の視点を持つ登場人物がいます。

 

 

神の視点の持ち主が登場する物語を神の視点で読むことになる。

という文字にすると混乱しそうな世界になります。(読んだら言いたいことは分かるはず)

 

神の視点を持つ二宮は作中で「読者(私たち)」に語り掛けてくるシーンがあります。

このシーンは何かハッとさせられたというか、驚きました。

 

まとめ

今回は昆布山葵さんの「この世界に何かの主人公がいる」を読み終えましたので記事にしました。

 

読んだら分かる「めったにない世界観」を味わえる作品となっています。

主人公なんだけど主人公ではない「二宮」の的確なツッコミや「あるある」は読んでいて笑えます。

 

芸人さんのコントを見るような感覚で「単純に笑える」本を読みたい人にはおススメ出来る一冊となっています。

ABOUT ME
一番センター駿太
読書が好きなオリックスファンです。 このブログでは僕が読んでよかった本の紹介や、オリックスバファローズの情報を公開していこうと思っています。