小説・映画『スマホを落としただけなのに囚われの殺人鬼』感想

先日、映画を見てきました。
前作も小説を読了した状況で見に行きましたが、途中で犯人を思い出し「そうだそうだ、こいつが犯人だ」という感じで途中から答え合わせのような感じでした。
今作の「囚われの殺人鬼」も原作小説は読了しています。映画化を楽しみにしていたので公開されてすぐに観に行きました。
内容
前作の犯人である「浦井」は捕まっており囚人になっている状況で物語は始まります。
加賀谷の彼女のスマホが「M」と名乗る人物に乗っ取られてしまいます。
また、別の仮想通貨事件にも「M」は絡んでいました。
しかし「M」が盗み出した大量の仮想通貨の全てに「マーキング」をしたと「JK16」と名乗る人物がSNSで現れました。「JK16」は正義のホワイトハッカーとして世間から支持をうけます。
仮想通貨を換金しようとしたら犯人の素性などがばれる可能性があるため、犯人は仮想通貨をどうすることも出来ない(やりにくい)状況になる
しかし、その「JK16」は「M」によって殺されてしまいます。
警察は世間から操作が後手後手にまわっているなどして批判の的となってしまいます。
警察としてはなんとしても「M」を捕まえなくてはならない。
Mを捕まえるには「浦井」に頼るしか方法はない・・・
警察の威信にかけてMを捕まえなくてはならないが、大量殺人鬼「浦井」に頼るのはいかんともしがたい。
しかし、背に腹は代えられないので「浦井」に捜査協力を依頼する。
「浦井」の希望通り「高スペックのPC」「特別な個室」を用意する。
浦井が本格的に捜査をしているその時期に加賀谷は彼女がMにスマホを乗っ取られていることを知ります。
警察としてはMに気付かれないためにそのままスマホを使ってほしいと加賀谷の彼女にお願いし、加賀谷の反対を受けながらも彼女はそのままスマホを使います。
浦井は捜査をしながらも加賀谷にMの情報を教えていきます。しかし、不気味な雰囲気を漂わせている荒井。当然、何か企んでいるのではないか・・・
Mはいったい誰なのか。浦井はMを捕まえることが出来るのか。荒井を本当に信用して良いのか。加賀谷は彼女の身を守ることができるのか・・・
続きは劇場か小説でお楽しみください。



スマホの怖さを身をもって知る
今回は「スマホを落としただけなのに」というタイトルではありますが、スマホをのっとられることになる加賀谷の彼女はスマホを落としていません。
スマホを落とすことはなかったとしても乗っ取られることがあるということを学ぶことにもなります。映画館のトイレでもこの時期は「スマホを落としただけなのに」の宣伝もかねて落とし物の注意喚起をしていました。



3作目の小説を読んだツイートをしたところ著者である「̪志駕晃」さんから「現実にも十分起こりえる事なんですよ」とコメントをいただきました。映画の世界の事ではありますが、いつ自分の身に降りかかってもおかしくないなと思う場面も多々ありました。
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感想
前作もそうだったのですが、原作小説を読んでおりある程度内容が頭に入っている状態で映画を見てもとても楽しめました。小説を読んでいるから映画はいいや・・・とか言わずに小説を読んでいる人も映画を楽しめますので見てほしいなと思います。
小説の方が終盤に驚かされました。そりゃ、犯人が誰だか知らずに読んでいるので当たり前なんですが・・・
先日3作目になり「スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス」をブログで取り上げましたが、小説の方ももちろん面白かったです。
映画も「3作目あるんだろうなぁ」と思えるような内容だったので早くも3作目の映画化が待ち遠しい気持ちです。