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カレーライス~教室で出会った重松清~ 著:重松清 ネタバレ無しで紹介 【きっと小・中学生の頃を思い出しながら読む】

今回は重松清さんの「カレーライス 教室で出会った重松清」を読んで記事を書いていきます。

9つの短編集となっています。教科書に載っていたものもあるためか、全体的に読みやすかったです。

 

カレーライス~教室で出会った 重松清~ 著:重松清 ネタバレ無しで紹介 【きっと小・中学生の頃を思い出しながら読む】

教科書に載っていた話というのは、どうしても「読まされた感」「読まないといけない感」があります。そんな話を大人になって読むとまた違った見え方がする。ということを本の帯などに書かれていました。

 

それは面白そうだ・・・と手に取って購入しました。

全てを読み終わった今、いや読んでいる途中から気づいていたことがあります。

 

読んでいる途中で「こんな話が教科書に載ってたか?」と思いながら読んでいましたが、そもそも教科書に載っていた話を一つも覚えていないことに気づいてしまいました。

 

ですが、悪い意味ではなく「教科書に載ってそうな話」ばかりでした。

難しい話なんてものは当然のように無いし、読みやすさも抜群でした。

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あらすじ

9つの短編で出来ている本書

もくじ

・カレーライス

・千代に八千代に

・ドロップスは神さまの涙

・あいつの年賀状

・北風ぴゅう太

・もうひとつのゲルマ

・にゃんこの目

・バスに乗って

・卒業ホームラン

「カレーライス」と「あいつの年賀状」は超短編となっています。

 

個人的に面白かった、心に刺さった3話を紹介します。

 

北風ぴゅう太

転勤族で毎年のように引っ越しをしている主人公の「少年」

 

少年は吃音に悩んでいた。

そんな少年は先生から、小学校生活最後の思い出「お別れの会」でする劇の脚本を任された

先生から出された条件

・クラスメイト全員に必ずセリフをつける

・脚本を担当する「少年」にももちろんセリフを付ける

・最後は必ずハッピーエンドにする

少年は才能を発揮し、台本をあらかた完成させる。

 

それは、小学校の1年から6年までの思い出を劇で振り返るというものだった。

少年は転校してきたばかりなので思い出が一つもない。そこでクラスメイトに思い出を聞く事にするのだが、そこで時間内に収まらないくらいの思い出の数々が出てきてしまった。

さらに、吃音である自分が自分で考えたセリフを言えるのかどうかも悩ましい

 

一方で、先生は娘が病気で入院しており「お別れの会」が近づくにつれて学校を休む日が多くなる。そして先生の娘さんの手術が「お別れの会」の3日前に決まる。

 

手術後、他の先生たちは手術が終わったことはクラスの生徒に告げるのだが成功したのかどうかは言わなかった。

先生は手術が終わってからも学校に来ることはない・・・

 

バスに乗って

母親が入院している病院までバスに乗って一人で行くことになった少年。

いつもは親と言っていたが、回数券を使い一人で行く。

父親からは毎日行かなくても良いんだ。と言われるが毎日お見舞いに行っていた。

 

回数券をもらうのだが、その枚数が多い事が少年は気になっていた。

回数券を使い切ると次の回数券を父親に買ってもらうのだが、その枚数が多くなる。

 

父親に「いつまでこれが必要なのか」「定期券の方が安くなる(どの期間の物を買うのか)」など探りを入れるのだが、返事は曖昧だった。

 

バスに一人で乗ること自体には慣れたのだが、ある運転手(河野)を苦手にしていた。

その人はぶっきらぼうに少年に声を掛けるし、怒られたことが2回あったから苦手にしていた。

 

少年は回数券を使ってお見舞いを繰り返していたのだが、回数券を新しく買うことで母親の入院が延びてしまう感覚になっていた。

 

回数券が残り一枚になった時に新しいのを買いたくない。そこで、少年は考えた新たに回数券を買わなくてよいように自分のお小遣いでバスに乗ろう。

 

しかし、父親に迎えに来てもらうはずだった日に仕事の都合で父親が迎えに来られなくなってしまった。お金を持ってきていないため、回数券を使わなくてはならない。

 

「この回数券は使いたくない」なんとか使わずにいることは出来ないか。そう思って乗ったバスの運転手はあの河野さんだった・・・

 

卒業ホームラン

少年野球の監督をしているお父さんが主役。

 

自分が監督をしているチームは今日が最後の試合。ここまで19戦19勝出来ている。

なんとか、20連勝負けなしで試合を締めくくりたい

 

試合の前日、数人の選手の親から電話がかかってきた

「今日はおじいちゃん・おばあちゃんが見に来るからうちの子を試合に出してくれ」

という感じの電話だった。

 

その電話をしてきた親の子供は補欠。しかも補欠4番手くらいの選手もいるからその選手を出すには補欠3番手の選手も出さないわけにはいかない。

「○○くんが出てなぜうちの子が出れないのか」などというクレームが来てしまうからだ。

 

監督の子供(智)もチームに所属しているが、6年生の中で実力は一番下だった。

今まで一度も試合に出たことはない。

 

だが、家での練習は欠かさないし皆との練習もまじめに取り組んでいる。

それでも一番下手だから試合には出さないで来た。

 

智には中学生になる姉がいた。

姉は最近「頑張ったからって必ず報われるの?」と聞くようになり、学校の授業もやる気が出ないようで教科書を開かない時もあるくらいらしい。

 

「頑張ったら良い事あるの?」という娘の問いにすぐに答える事が出来てない監督。

智の最後の試合を見に来てくれ。と言っても「どうせ出れないんでしょ。あれだけ練習してるのに」という事を言われてしまう。

 

監督は20連勝のかかった試合で、息子の智を使うのか。

しかし、そんなときに限ってエースの調子が明らかに悪い。

もう一人控え投手がいた方が良い・・・

 

となると、智をベンチ入りメンバーから外さないといけなくなる。

監督はどうするのか・・・

 

まとめ

今回は重松清さんの「カレーライス」を紹介しました。

9つの短編集となっていますが、教科書に掲載されたり問題として使用されたことのある話だそうです。

 

最初の方にも書いていますが「あ、あの時読んだやつだ」と思うことは一度もありませんでした。そもそも、教科書に載っていた話で記憶に残っているものがありませんので無理はありません。ですが、教科書に載っていそうな話のオンパレードでした。

 

「卒業ホームラン」は泣きそうになるくらいの話でした。

テストの問題で出て来なくてよかったという思えるレベルで感動しました。

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一番センター駿太
読書が好きなオリックスファンです。 このブログでは僕が読んでよかった本の紹介や、オリックスバファローズの情報を公開していこうと思っています。