今回のオリックスバファローズ、選手紹介は【伏見寅威】選手です。※以下、敬称略
オリックスファンになりたての方に向けて書いていますが、オリックスファン歴が長いぜという方にも「意外な発見」があったら良いなという想いも持って記事を作りました。




オリックス 選手紹介 伏見寅威【嫁はホームの試合を全て現地観戦】
生年月日:1990年5月12日
出身地:北海道千歳市
身長・体重: 182cm 86kg
投球・打席:右投右打
ポジション:捕手
2012年ドラフト3位でオリックスバファローズ入団。
出典元Youtube パーソル・パ・リーグTV公式 2018年6月2日 オリックス対巨人 試合ダイジェスト より引用
プロ入り前
伏見寅威選手がプロ野球選手になるまでを振り返ります。



小学3年から野球を始める
小学校3年生の時からピッチャー兼ショートとして野球を始めました。
江別一中時代は札幌白石シニアで4番打者を務めました。3年生の時から捕手を務めています。当時の監督から命じられたのが捕手としての始まりでした。
東海大四高校
東海大四高校に進学後は1年秋からレギュラーとして活躍しています。
2年春から4番を務め、主将となった秋に全道大会ベスト4。
3年春に優勝しています。この大会では通算11四死球と警戒される中で
7打数4安打4打点と活躍しました。
3年夏は優勝候補と言われましたが、準決勝で札幌第一高校に敗退してしまいました。
プロから注目されていましたがプロ志望届を出さずに東海大学へ進学します。
東海大学
東海大学では1年春からベンチ入り、秋から正捕手に定着しました。
1学年上の菅野智之(巨人)とバッテリーを組み活躍。
2年になると4番を任されるようになりました。
全国大会で2季連続全国大会で準優勝を達成しました。
合計8試合で打率1割台で8三振ながらも4試合で打点を上げて勝負強さを発揮しています。
2010年の世界大学野球選手権大会では日本代表に選ばれました。
4年時には主将を務めるなど豊富な経験もあり「大学ナンバーワン捕手」としてプロ数球団からマークされる存在となりました。
79試合 打率.314 90安打 6本塁打 45打点 0盗塁
2012年ドラフト3位でオリックスバファローズに入団しました。



スカウトからは豊富な経験とキャッチング・コミュニケーション能力に長けて気配り目配りの出来る司令塔として評価されていました。
「打力が魅力の捕手」という評価が多かったです。
プロ入り後
ここからは伏見寅威のプロ1年目(2013年)から振り返ります。
2013~2017年は出場機会が少なかった
プロ入り一年目(2013年)から先発マスクの機会も与えられています。
プロ入り初ホームランをほっともっと神戸でロッテの益田から記録しています。(2013年8月3日)
入団5年目までは20試合以下の試合出場にとどまっています。
2016年はファーストやサードでの出場もありましたが、17試合の出場でした。
2017年は開幕一軍となりましたが、4月15日に二軍落ちとなっています。2017年は4試合の出場に留まりました。
勝負強さを見せつけた2018年
前年に続き開幕一軍を確保しました。
第3捕手・代打要員としての役割でした。
2018年6月2日の巨人戦(京セラドーム大阪)で延長12回にサヨナラ打を打っています。この試合は個人的に長年の夢が叶った現地観戦の試合でした。
駿太の代打で伏見が出てきた時は、一瞬寂しかったのですが「伏見なら打てそう」と期待して見ていたのを覚えています。



2018年の伏見は代打で勝負強さを発揮してくれました。オリックスの天敵となっていた楽天の松井裕樹から同点タイムリーを打ったりと凄かったです。
6月下旬以降はT-岡田・小谷野などのファーストを守れる野手の離脱・ロメロ・マレーロの不振がありました。
そんなチーム事情もあり7月下旬以降は伏見がファーストとしてスタメンに名を連ねることが多くなりました。5番での起用が多かったです。
T-岡田・ロメロなどの復帰後は代打や控えの捕手の役割に回ることが多かったのですが一度も二軍落ちすることなくシーズン終了を迎えました。
76試合 打率.274 17打点
多くの指標でキャリアハイを記録しました。
アキレス腱断裂で捕手としての復活が危ぶまれる
2019年も開幕一軍でしたが、打撃成績は低迷しました。
6月18日の巨人戦で9回に三振を喫した際に左足首を痛めました。
三振のあと一塁へ走り出そうとした瞬間にうずくまって動けていませんでした。
診断結果は左足アキレス腱断裂でした。
6月21日に縫合手術を受けましたが、細菌が入り9月に再手術を行いました。
シーズンオフの契約更改で減額制限いっぱいとなる550万円ダウンの1650万円で契約しました。
2020年の春季キャンプから捕手として参加しています。練習試合などでもマスクをかぶり捕手としての再スタートを切っています。
ネットニュースの記事によると「捕手としての復帰は難しい」と言われたそうですが不屈の闘志で復活しています。



人柄
ここからは野球の成績面以外にも目を向けていきます。
「寅威」の由来
父親が全国大会に出場経験があるラガーマンだったことからラグビーの「トライ」にあやかっています。
父親はラグビー選手として活躍してほしいという願いを込めて命名しています。
さらに「TRY(挑戦)」出来る人になってほしいという想いも込められているようです。
オリックスに指名される夢を見た
ドラフトが行われた2012年10月に「オリックスに指名される夢を見ていた」と語っており、ドラフト指名後は「正夢になりました」と語っています。
複数球団から調査書が届いており、試合の視察も多くの球団が来ていました。
そんな状況の中でオリックスから指名される夢を見るなんてなかなか無いですよね?
特に阪神が指名に意欲的だったようです。GMが直接視察に行ったくらいです。
「オリックスに指名されるのが夢だった」なら尚のこと良かったのは言うまでもありません。
練習熱心なムードメーカー
オリックスのDVDでチームメイトや首脳陣からも認められているところが「練習熱心」「ムードメーカー」という所です。
ムードメーカーというのはテレビで見ていても分かるくらいです。子供のころから捕手で主将をしているという所が生かされているのではと思います。
首脳陣からは出場機会が少なくても腐ることなく練習に打ち込んでいるというコメントを
聞きます。そういう背景を知っていると代打でサヨナラ打を打った姿を見ると感動します。
まとめ
今回はオリックスのムードメーカーで頼りになる右の代打の伏見寅威選手の紹介記事を書きました。
2018年6月2日、個人的な思い出の試合のヒーローということで印象に残っている選手です。その時期のニュースで「奥さんはホームゲームは毎試合現地に応援に来ている」というのを知りました。
スタメン確定という立場ではない選手の奥さんが毎試合現地にまで応援に行くというのは、感動的な話ですね。
オリックスには少ないムードメーカーの役割を担っている選手という事で試合に出ていなくてもベンチにいるだけで充分戦力になる選手です。
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