今回のオリックスバファローズ、選手紹介は【アンドリュー・アルバース】選手です。※以下、敬称略
オリックスファンになりたての方に向けて書いていますが、オリックスファン歴が長いぜという方にも「意外な発見」があったら良いなという想いも持って記事を作りました。




オリックス 選手紹介 アルバース【速くないのに、なぜか打てない】
生年月日:1985年10月6日
出身地:カナダ(英語圏)
身長・体重: 185cm 88kg
投球・打席:左投右打
ポジション:投手
左投右打なんですね
2018年オリックスバファローズ入団。
出典元:Youtube パ・リーグTV公式 3か月ぶり登板のBアルバース先生がキレッキレです!! より引用
日本に来る前まで
アンドリュー・アルバース選手が日本に来るまでのことを振り返ります。



ドラフト指名を一度断る
2004年のMLBドラフト12巡目(346位)で指名されています。
※MLBのドラフトは日本のドラフトでいう2巡目指名のように各チームが順番に指名していきます。346人目に指名されたということです。※
ドラフト指名されましたが、契約せずにケンタッキー大学へ進学しています。
2008年のMLBドラフト10巡目(315位)でサンディエゴ・パドレスから指名されてプロ入りしています。
2009年はトミージョン手術で全休しています。
プロ入り後はメジャーらしさと言うのでしょうか、チームを転々としています。
独立リーグや韓国プロ野球でのプレイ経験もあります。
2013年のWBCではカナダ代表に選ばれています。前年のWBC予選でもカナダ代表に入っています。
2017年12月18日に自由契約
2017年12月21日にオリックスがアルバース獲得を発表しました。
こんな短期間で??
と思いましたが、水面下で話が進んでいたということでしょう。



NPB入り後
ここからはアンドリュー・アルバース選手のNPB1年目(2018年)から振り返ります。
2018年は1年契約で背番号は27でした。
先発ローテ滑り込みからオールスター出場
2018年は開幕ローテーションに入りました。
とはいっても、6枚目に滑り込んだような記憶です。
しかし、初登板となった4月4日のロッテ戦で初勝利を記録。
6月末までにチームトップの9勝を挙げました。
この時、チーム状況的に大きな連勝は無いけど少しずつ勝ち越していく感じでした。
アルバース・田嶋の二人の先発の試合で勝ち星を稼いでいったような印象でした。



7月14日のオールスター2戦目
3回裏から2番手としてオールスター初登板。
2イニングを無失点に抑え、勝ち投手になりました。敢闘選手にも選ばれました。
オールスター後2年契約を結ぶ
8月10日に翌年(2019年)からの2年契約を結んだことが球団から発表されました。
前半戦の安定した内容が評価されたもので、ファンからは他のチームに移籍する心配がなくなり安心する声が多かったです。
のちに間違いだと気づくのですが当時は、「ロメロも2020年までオリックス残留は確定だし、2020年は優勝間違いなし!」と喜んでいました。
2年契約が発表された直後の8月18日に腰痛が原因で選手登録を抹消されました。
そのまま実戦復帰することなく1年目のシーズンを終了しました。
19試合 9勝2敗 防御率3.08
ディクソンもそうだったのですが、オリックスの外国人投手は9勝で止まってしまうな・・・と思いました。2018年アルバースの二桁勝利は誰もが「通過点」だと思っていたはずです。
2019年は活躍出来なかった
2019年のアルバースは前年とは別人のような成績になってしまいました。
開幕からローテンションに入っていましたが、5月中旬まで1勝2敗でした。
2軍降格の決定打となった試合の楽天戦(ほっともっと神戸)は現地観戦でした。
序盤で打ち込まれ早々にマウンドを降りてしまいました。
あの打たれっぷりは前年の活躍を知っているだけに
「どうしたんだよ」と言葉にならなかったですね。
この時期に前年の腰痛が悪化し、6月にはアメリカの病院で検査を受けました。その結果椎間板ヘルニアと診断されました。しかし、手術を回避したうえで患部のリハビリに専念
8月16日のロッテ戦で3か月ぶりに一軍復帰しました。
(今回の記事の最初の動画はこの試合のものです。)
13試合 2勝6敗 防御率5.83
人柄
ここからは野球の成績面以外にも目を向けていきます。



教師と野球選手の二刀流
アルバースを語る上で欠かすことのできない内容です。
プロ野球選手として生活出来なくなる事態に備えてケンタッキー大学に在学中に教員免許を取得しています。
2011年からオリックスの春季キャンプ(2018年)の直前までプロ野球のオフシーズンには自ら卒業した中学校の臨時教員としてフランス語と数学を指導していました。
中学校の先生が2教科も!
しかもフランス語と数学って真逆じゃない?!
と驚きました。
「生まれ育った故郷への恩返し」という意味もあるようで、教師をしているうちに教師の仕事が好きになり野球選手として収入が安定しても教師を続けていました。
日本の中学2年生に該当するクラスを受け持っていたそうです。
この逸話が報道された時期に先発陣を牽引する活躍を見せていたため
「アルバース先生」の愛称で呼ばれるようになりました。
グッズも発売されています。
2018年オフからは腰痛のリハビリやトレーニングを優先するために教師の仕事はしていないようです。
なぜか打てないと言われた速球
アルバースのストレートの球速は速くありません。
平均142キロ前後という感じです。
2018年のシーズン中、西武の辻監督が「アルバースのボールはなぜか打てない」「選手たちが首をひねっている」と言う感じのコメントを残していました。
「なぜか打てない」というのは対策のしようがないということで「最も嫌な投手」と言っていたと記憶しています。
アルバースはボール球が少ないイメージですが、データでも通算与四球率1.86とその通りの数値を残しています。
まとめ
今回は、オリックスのアンドリュー・アルバース投手の紹介記事を書きました。
2019年は結果を残せませんでしたが、2018年の活躍と人柄がファンを惹きつけています。
教師との二刀流ということも話題でグッズにもなっています。
アルバースがやっていた「ラリーキャップ」も話題になりイニング間のスタジアムイベントにもなっていますね。
※ラリーキャップ・・・逆転を信じて帽子を裏返しにして被るなどのゲン担ぎ※
外国人選手がチームの勝ちを信じて出番が終わった後に分かりやすく行動してくれるとより一層その選手の事が好きになりますよね。
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