本・映画の紹介

僕の神さま 著:芦沢央 ネタバレ無しで紹介【名探偵コナンのような水谷くん】

今回は芦沢央さんの「僕の神さま」を読んで記事を書いていきます。

このブログで芦沢さんの本を紹介するたびに書いていますが、芦沢央さんは僕の一番推している作家さんです。

その芦沢さんの新作が発売されたのですぐに購入し、読了しました。

 

僕の神さま 著:芦沢央 ネタバレ無しで紹介【名探偵コナンのような水谷くん】

今回紹介する「僕の神さま」は『水谷くん』という悩みを相談すると何でも解決してくれる神さまのような生徒がいます。

その水谷くんのことを一番知っている「僕」と「水谷くん」が様々な悩みを解決していくという話です。

連作短編集となっています。

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あらすじ

連作短編集 もくじ

1話 春の作り方

2話 夏の「自由」研究

3話 作戦会議は秋の秘密

4話 冬に真実は伝えない

エピローグ 春休みの答え合わせ

読者としては、1話で神さま「水谷くん」の凄さを知ることになり2話以降でこの本の本題へ入っていくという流れで読んでいくことになります。

 

1話 春の作り方

「僕」がおばあちゃんの作った桜の塩漬けの入ったビンを落としてしまうところから始ま

ります。

 

おじいちゃんはまだ気づいていないようですが、どうしたらよいのか分かりません。それを水谷くんに相談しにいきます。

 

その水谷くんは町で捨てられていたネコを世話をしているところでした。水谷くんの家ではペットを飼えません。「僕」のおじいちゃんが猫を飼いたがっていたのでそのネコを連れて水谷くんと一緒におじいちゃんの所へ行きました。

 

落としてしまった桜の塩漬けもどうしたらよいか相談すると、3つ選択肢を出してくれて「新しく作る」ことにしました。その新しく作った物も持っておじいちゃんの所に行きました。

 

ネコと戯れながら、僕が作った桜の塩漬けの入ったお茶を飲んだおじいちゃんの顔がみるみる赤くなりアレルギーのような症状が出てしまい・・・

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2話 夏の「自由」研究

★この2話でこの本のキーとなる「川上さん」という生徒が登場します★

いつも絵を描いている川上さんはいつもプールの授業を見学していました。

そんな川上さんをよく思っていない谷野(やの)さん。

 

谷野さんは川上さんがプールの授業を毎回のように休んでいるのは「サボっている」と思っていました。そんなある日、美術の授業で谷野さんが川上さんに声を掛けました。

 

しかし、川上さんは聞こえていないのか全く返事をしません。徐々に川上さんを呼ぶ声が大きくなりますが川上さんは一向に気付く気配がありません。それに怒った谷野さんは床に置いてあったバケツを蹴って、中に入っていた赤い水があたりに飛び散り、川上さんにもかかってしまいました。

 

この出来事を「僕」は「水谷くん」に話していきます。

この一見「ただの揉め事」に見える出来事の真相も水谷くんは名推理で解き明かしてしまいます。

 

この謎解きを聞いて僕は唸りました。小学生でこんな推理が出来たとしたらそいつはもう「名探偵コナン」だと・・・

 

しかし、この話はこの名推理の後にこの本自体の最後まで続く話の流れの起点につながる出来事を生み出します。

僕は、この2話の二つ目の「相談」から最後まで一気に読了しました。

この二つ目の「相談」というのは

川上さんが「自分の父親がパチンコに通うのを辞めさせたい」というものです。

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3話 作戦会議は秋の秘密

この話の舞台は「運動会」

水谷くんや僕がいるクラスは圧倒的な劣勢に立たされていました。

そこで騎馬戦を控えてクラスの中で矢面に立たされた生徒「三橋くん」

 

三橋くんは騎馬戦の練習の時に、自分の防止を守る事しかしていませんでした。それを見た渡部くんが注意をします。

 

そんな中で、水谷くんが「騎馬戦の必勝法」をクラスの皆に教えます。

話の流れ上、当たり前なのですが水谷くんにおかげでクラスは勝ちます。

 

騎馬戦の勝利の描写を読みながらうっすら感動してしまいました。

 

しかし、この話の最後に「とんでもない事実」が突き付けられてしまいます。

この落差が凄くて、感動の話から一気に雰囲気が変わってしまいます。

3話のラストで読者は衝撃を味わうことになります。

 

4話 冬に真実は伝えない

2話からの話の流れが続いた状態で3・4話と読み進めることになるため、この「4話」は詳しく紹介することが出来ません。

 

あえて、何も紹介しないという方法をとろうと思いますが

ここでまたしても衝撃の事実が出てきます。

 

4話目にして初めて「水谷くん」は一部ではありますが名推理を外してしまいます。

ここまで完璧でまさに「神さま」だった水谷くんのしてしまったミスとは何なのか・・・

 

エピローグ 春休みの答え合わせ

タイトルとおり、この本の「おさらい」的なものになります。

主に2話の「川上さんからの相談」から続いているものの振り返りですが、ここでも水谷くんの凄すぎる名推理が聞けます。

 

水谷くんが「はずした推理」についての回収もありますが、レベルが高すぎて混乱しながら読んでしまいました。

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まとめ

今回は芦沢央さんの「僕の神さま」を紹介しました。

この本は連作短編集となっていますが、2話の後半からは一気読みでした。

 

読まずにはいられない流れになっていました。

水谷くんの推理が凄すぎるのと、ところどころ現れる「謎」が読む手を止める事をさせませんでした。

 

もし映画やドラマでこの話を見たのであれば続編を期待してしまうような終わり方だったと思いました。

ABOUT ME
一番センター駿太
読書が好きなオリックスファンです。 このブログでは僕が読んでよかった本の紹介や、オリックスバファローズの情報を公開していこうと思っています。