小説紹介『神様の裏の顔』 著:藤崎翔
文学YouTuberベルさんの書評動画で興味を持って購入しました。
本作は第34回横溝正史ミステリー大賞受賞作となっております。
横溝正史ミステリー大賞・・・
なんとなく聞いたことはあるな・・・
くらいにしか思っていませんでしたが、読み終えると満足感の高い作品でした。
内容
一言でいうと・・・
「どんでん返しの連続」
これです。
神様のような清廉潔白な教師「坪井誠造」が逝去。
その通夜では参列者がみんな涙していた。
神様と呼ばれた人の死。
しかし、そんな坪井にとんでもない疑惑があった・・・
坪井は実は「凶悪な犯罪者」なのではないか・・・
・坪井の美しい娘
・後輩教師
・教え子のアラサー男性
・今時ギャル
・近所の主婦
・売れない若手お笑い芸人
これだけの人々が推理を繰り広げるのですが、最後には一つにつながります。
※僕が苦手な登場人物の多めの話なのですが、この本は大丈夫でした。※
藤崎翔さんとは
元お笑い芸人さんです。
今作に出てくる、売れないお笑い芸人さんについては詳しく書かれているような印象を受けました。
そして、良い意味で「お笑い芸人」らしさがある話だったと思います。
随所に「笑い」がありました。
とても読みやすい本です。
話の流れでみると「一晩」の出来事なのもあってか登場人物の多さが
難しさになっていなかったので個人的にはとても良かったです。
文学Youtuberベルさんの書評動画にもありましたが
お笑い芸人アンジャッシュの「すれ違いコント」風の場面もあって面白かったです。

まとめ
どんでん返しミステリーが好きな人にはもってこいの一冊だと思います。
そのどんでん返しが「連続」で起こります。
読書に慣れている人はもちろんですが、慣れていない人でも気軽に読めると思います。
登場人物で出てくるお笑い芸人が好きなキャラクターになりました。