僕は介護の仕事をして10年ほどになります。
特に若手の男性職員は割と早い時期から「人の上に立つ立場になってもらわないと・・・」
と期待を込めて言われることが増えてきます。
僕も、割と早い時期から言われてきました。
と言いつつ、今まで一度も役職が付いたことはありませんが・・・
そこで今回紹介する本はこちら
すごく簡単に読めそうな表紙ですよね?
この本の特徴
圧倒的な読みやすさ
この本は各章(各講座)で「漫画ブロック」と「解説ブロック」に分かれています。
「はじめに」にも書かれているのですが、初めからきっちり読んでいくのも良いし「漫画ブロック」だけをとりあえず読んでみるのも良いし、自分の読みたい部分だけでも良いということで読者が読み方を選ぶことが出来ます。
僕は先に、漫画ブロックだけを最後まで読んでその後に解説ブロックも合わせてしっかりと読み込んでいきました。
内容としては「介護リーダーとは何をする人なのか?」という質問がよく聞かれます
介護リーダーの役割を教えられていないのに介護リーダーをすることになった。という人がたくさんいます。そんな人のために書かれた本です。
内容
就職して半年後に介護リーダーになる主人公が、事務員から介護リーダーとしての「イロハ」を教わりながら成長していくというもの
その他登場人物
・介護主任・・・基本的には保守的で、新しいことには挑戦せず何事も穏便に仕事を続けていくことを望んでいる
・介護スタッフ・・・年齢は分かりが、在籍年数が一番長い職員。自分はリーダー的存在だと自負していたが、主人公がリーダーになった。これに対して反感を持ち、主人公に反発する。
・新人スタッフ(56歳)・・・勤めていた鉄工所が倒産し、ハローワークで「介護しか働く所が無い」と言われ就職。他の職員や入居者とコミュニケーションをとろうとしない。
その他に登場する職員も介護施設にいそうな人が出てくるため、身近に感じながら読むことが出来ると思います。

印象に残ったこと
業務改善は長期戦
今までしていたことを改善しようと、変えるということは簡単なことではありません。
組織はとどまろうする
今までのやり方を通すことの方が楽なため、新しいことを習慣にするには時間がかかるというもの。
だから、何かを変えようとすると最初は「摩擦」が生じてしまいます。
何か提案をしても変わらないのは、反対しているのではなく分からないから
時間がかかるということをリーダーが理解しておくことが大切だということでした。
どんな小さなことでも上手く行っていることを共有して職員のモチベーションを上げるように努めることが大事。
人手不足=退職者が多い(例外あり)
人手不足の介護施設は当たり前
というくらい人手不足です。
ところで、なぜ人手不足なのでしょうか。
という問いに筆者は「退職者が多いから」と結論を出しています。
当たり前のようですが、ハッとさせられるような解答のようにも思えます。
具体的に何人が退職して、何人が入職したのかを理解することが大事だと書いています。
退職者を増やさないために大切なことは
「承認」
認められる、褒められるという経験が少ないと人は辞めていきやすくなります。
この承認はリーダーがするべきことです。
職場のムードはリーダーが決めます。と書いてあります。
これについては、実体験からその通りだと言えます。
リーダーが明るく活気があると部署は他の職員も笑顔です。
しかし、リーダーが厳しさを前面に出していると生き生きとした職員は少ないものです。



まとめ
このような本を手に取るような人は、すでにリーダーになっている人もしくは僕みたいに「そろそろリーダーになってもらわないと」と期待をかけられている人ではないでしょうか。
そのような人にはもちろんおススメです。
読みやすさが特徴と言えると思っていますので、読書が苦手な人でも取り組みやすいと思います。
この本で学んだことをメモしていますが、リーダーになった時にはメモを適宜見ながら実践していきたいと思います。