今回は真下みことさんの「#柚莉愛とかくれんぼ」を読んで記事を書いていきます。
ついに本のタイトルに「#」がつくようになりましたね。
Youtuberが題材となっている本を買う時に一緒に気になった一冊です。
最近の時代を描いているともいえる作品でとても興味を抱いたのですが、期待を上回る一冊となりました。
#柚莉愛とかくれんぼ 著:真下みこと ネタバレ無しで紹介 【現代社会の怖さ】
僕が購入した時には本のカバーが二重になっていました。おそらくこれから購入する方も同じように本のカバーが二重になっていると思います。
本のカバーの背表紙の部分に、作者の真下みことさんの言葉があります。
それが、この本への興味を抱かせてくれました。

あらすじ
アイドルグループ「となりの☆SISTERs」は
久美・萌・柚莉愛の3人グループ。
★センターは柚莉愛★
だが、はっきり言って「となりの☆SISTERs」は売れていない。
事務所から言われて
・毎日のツイッターの更新
・動画配信
・握手会
など色々と努力はしている。
しかし、次のCDの売れ行き次第ではメンバーが増員されてしまう。
私たちは3人のままで活動をしていきたい
毎日交代で動画配信をしているが、柚莉愛はある日事務所側の指示通りにある行動に出た。
それは、動画配信終了する瞬間に
「血を吐いて倒れる」
これを実行し、ファンを驚愕(心配)させた・・・
ファンの視点と柚莉愛の視点
両方の視点を交互に読んでいくという感じで物語が進んでいきます。
柚莉愛が血を吐いて倒れた次のページからはファンの視点に立った話が進んでいく。
ある一人のファンが「炎上させてやる」という感じで戦略的にツイートをしていく。
一方、柚莉愛は自分たちが3人で活動を続けていくためにした行為だったのだが、炎上を引き起こしてしまった。そんな炎上真っ最中のなか、握手会が開かれる。
そこに何人も怪しい(怖い)人が現れる・・・
リアルに起こりそうな話題
小説で読んでいるのに、今の世の中でどこでも起こってそうな事で読みながら怖かった。
アイドルがどんな苦労をしているのかというのがリアルでした。
・動画配信では「自宅」ということになっているが、もちろん自宅ではない
・自宅が特定されないようにスーパーに親に迎えに来てもらう
・アイドルグループ内の妬み
などなど全てが本当かどうかはさておき、充分に怖さを感じられる内容でした。
まさかの展開が最後に待っている
読みながら、炎上させようとしているファンが実は○○なのではないか・・
と予想しながら読み進めていた。
秘かに、自信があった状態で読んでいたのだが予想の斜め上をいく人物が犯人でした。
そして、最後も怖さを後味悪く残したまま終わっていきました。
この真犯人を当てられる人はいないと思います。
他の方の感想を見ていると「あのトリックはどうなんだ!!」という風に納得いっていない方も見受けられました。
まとめ
今回は、真下みことさんの「#柚莉愛とかくれんぼ」を読み終えたのであらすじ・感想を記事にしました。
最近の世の中だったら、普通に起こってそうな内容だったのもありあっという間に読むことが出来ました。
しかもページ数も202ページ。
最近の若者と呼ばれるような人で、本に馴染みが無い人でも「とっつきやすく」「読みやすい量」となっていると思います。