本・映画の紹介

暗鬼夜行 著:月村了衛 ネタバレ無しで紹介【学校代表の読書感想文に盗作疑惑?】

今回は月村了衛(つきむら りょうえ)さんの「暗鬼夜行」を読んで記事を書いていきます。

月村さんの作品は「暗鬼夜行」が初めてでした。ネタバレ無しで紹介していきます。

 

暗鬼夜行 著:月村了衛 ネタバレ無しで紹介 【学校代表の読書感想文に盗作疑惑?】

今回の記事のタイトルにもあるように、この本の核となる部分は「学校代表に選ばれた読書感想文に盗作疑惑」という所です。

 

生徒や先生達が疑心暗鬼の渦に飲み込まれていくさまが序盤では書かれています。

終盤に来て、一気に真相解明へとつながるのですが今まで見せていた登場人物の顔が一変します。読んでいて恐怖を感じました。

本の紹介で小遣い稼ぎが出来るサイト 【ブックレコメンド】本の紹介をすることで小遣い稼ぎが出来るブックレコメンドというサイトがあります。2020年に出来たばかりのサイトなのですが、読者だけでなく著者や出版社の方向けのサービスも増えてきています。新人作家さんや出版社の方にも知ってほしいサイトです。...

 

あらすじ

主な登場人物と背景

・汐野悠紀夫・・・今作の主人公、2年2組の担任

・薮内三枝子・・・盗作疑惑が出た読書感想文を書いた生徒(文芸部)

・浜田咲紀・・・汐野の彼女

・高瀬凛菜・・・薮内と読書感想文の校内代表を争った(演劇部)

・広野果穂・・・文芸部と演劇部を掛け持ちしている。

※薮内三枝子・・・教育委員会教育長の娘

※浜田咲紀・・・次の県知事と有力の浜田勝利の娘

★汐野が教育委員会→政治家のルートを辿ることが咲紀と結婚する条件

 

汐野は校内の読書感想文盗作疑惑を解明しなくてはならないが、彼女である咲紀と結婚するために教育委員会や浜田勝利らの政治関係の方面への気苦労もある。

 

物語の流れ

汐野が赴任しているのは読書感想文の指導に力を入れている中学校。

その中学校の文芸部の顧問をしている汐野は読書感想文の学校代表を選ぶ立場にあった。

 

今回、学校代表に選んだ読書感想文を書いたのは「薮内三枝子」

 

しかし、その薮内の書いた読書感想文に「盗作疑惑」が生じてしまう。

薮内は「盗作はしていない」と言い張っている

もちろん汐野は「盗作なわけがない」と思った。

その理由は・・・

・過去の入選作品は目を通しており、盗作だった場合すぐに気づく

・薮内がどれだけ苦労して今回の読書感想文を完成させたのか近くで見ていた

・薮内にはいろいろとアドバイスをしている

 

薮内の盗作疑惑の事の発端はLINEによって生徒の間で噂になったことだった。

しかし、そのLINEの送信者となっていた「志村漣」は自分はそんなもの送信していないと言っている。

 

さらに、薮内が盗作した作品は「72年度の全国優勝作品」という情報もLINEによって流されたが、その送信者となっている「大木亜矢」も自分が送信したものではないと否定した。

 

しかし、ここで汐野にとって一つ問題が発生してしまう

過去の入選作品に目を通してはいたが「72年度の優勝作品」というそこまで古いものは目を通していなかった

 

そうなると「72年度の優勝作品」をいち早く確認したいのだが・・・

ここまで古い作品は一般には何処にも置かれていない。

学校の図書準備室には保管されているということだったのだが、72年度の作品だけ置かれていなかった・・・

 

学校の対応

今作では教育現場の実情が分かるように描かれている。

 

読書感想文の盗作疑惑が表面化してきた時も教師たちは

「なぜ生徒たちは皆してスマホを学校に持ってきているんだ」という所にだけ目が入っている場面がある。

 

とはいえ、徐々に読書感想文の盗作疑惑について調査を開始していくのだが分からないことだらけで何も打つ手がないというのが序盤の展開。

 

そこで学校としては「盗作疑惑」事態をデマとして発表することになるのだが

もちろん、それを覆す情報が次々に出てきてしまい学校は混乱の中に放り込まれてしまう

 

盗作疑惑を世間に表面化するきっかけとなった出来事

今作の中心となっている「読書感想文の盗作疑惑」が世間のもとにさらされるきっかけとなった出来事がある。

 

それは、学校の公式サイトに読書感想文盗作疑惑の問題についての一部始終が掲載されたことだった。これはある教師の怠慢が原因と言えるのだが、すぐに気づいて消去された。しかし、一度ネットに公開されたものはすぐさま拡散される

 

そして、ある週刊誌の記者にその内容をキャッチされてしまうのであった・・・

ここから、盗作疑惑は世間に知られることとなった

 

この本の見どころ

・薮内が書いた読書感想文は盗作なのか?そうでないのか?

・盗作だとすればなぜ書いたのか

・盗作でないならばどうしてそんな情報が?

・汐野は薮内が書いているのを最初から見ていたが・・・

・誰が盗作だと情報を流したのか・・・

 

まとめ

今回は、月村了衛さんの「暗鬼夜行」を読んでネタバレ無しで紹介してきました。

読書感想文に盗作疑惑という部分でかなり興味を惹かれ読み始めましたが、単純な犯人捜しでは終わりませんでした。

 

終盤の真相が解明されていく場面で見ることになってしまう登場人物の「裏の顔」は怖かったです。個人的に、途中から犯人だと目星をつけていた人が犯人でしたがその人は「かなりヤバい奴」でした。

 

この作品、読後感はあまり良くありません。暗闇の中に引き込まれてそのまま終わる・・・そんな感じです。

ABOUT ME
一番センター駿太
読書が好きなオリックスファンです。 このブログでは僕が読んでよかった本の紹介や、オリックスバファローズの情報を公開していこうと思っています。